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2015年10月7日水曜日

今やってるWeb制作のお仕事・・・と言ってもWeb制作するワケじゃない

前回の記事を書いた後、少し考えこみました。

自分の仕事のどういう部分をぶっちゃけてお伝えすれば、読んでいる方(=ITCの方やITC協会の方)に有用な情報になるんだろう?

自営業者としての仕事ぶりをお伝えするのもイイけれど、機材の話とか日々の作業の話ばっかりじゃナンか伝わらない気がするし・・・かといって思い切って自分の顧客数とか年間売上とか数字で出したからといって、誰かの役に立つとも思えないし・・・
2日間色々考えたんスけど、結局結論が出ないままでした。

・・・で、考えあぐねてばかりいても仕方がないので、今やってる仕事の中からひとつ案件の紹介をしていこうかなと・・・

その案件とは、ひと言で言えば「Web制作」・・・っつっても、結論としてはWebサイトを作る仕事じゃあありません。

お客様はある個人事業主の小売店。
元々ホームページは持っていたんだけど、一度作ったままずっと放置状態だったので、それをなんとかしたいと言うお話。

その話がどこから入ってきたかというと・・・「ミラサポ」です。

今年7月下旬に、地元の信用金庫さんからミラサポ専門家派遣の依頼があり、それで初めてそのお客様のところへ行きました。
で色々話をしたんだけど、どうも今あるWebサイトが、いわゆる「ホームページ作りませんか詐欺」で引っ掛かったような感じのもので、制作当初5年間のリースを組まされて90万円近く払わされているんだけど、その後更新も出来なければアクセス解析も全く行われていないという状況。
アクセス解析しようとしたら制作元の会社から「別途費用がかかる」と言われて諦めざるを得ないという顛末。

そこで僕の方から「現状のWebサイトをどう活用するかという話ではなく、思い切ってホームページ作りなおして一から出直すという方向へ切り替えましょう」という話をしたんです。
当然制作費はかかるんだけど、Jimdo使って作りこむので、後から自分で更新できるし、アクセス解析もできるし、何しろ実費だけで言えば月額1,000円で済む。
今払ってる月額2万円に比べたら、一気に固定費20分の1で済んじゃうんだから!と説得したら、店主(オーナー)さんも納得してくれて、「じゃあ早速作ろう」という事になりました。

ミラサポはこの時点で切り離して考えました。

今年に入ってやたらと色んな専門家が「顧客獲得」「仕事獲得」のツールとして活用し始めたミラサポ。こう言ってはナンだけど、中にはこの制度を勘違いして、本来ちゃんと仕事として費用を支払ってもらうべき業務を「ミラサポ専門家派遣」に仕立て上げてお客さんには「タダでホームページ作りますよ」的な事を言いふらす人もいるようなことが何となく耳に入ってきていました。

それもあってか、今年は9月末にして予算終了~~~となったわけですが^^;

正直言って、そういう「胡散臭い」業者のように見られるのもイヤだったし、それにぶっちゃけ、ミラサポでいちいち銀行が来ると、マトモな話が進まないので、1度目のミラサポ派遣の数時間の間に、Jimdoでのサイト立ち上げまで済ませてしまって、あとは専門家派遣ではなくちゃんとした「制作依頼」として受けるように話を持って行きました。
(この時点でもし、このオーナーさんが銀行から「無料でホームページのリニューアルが出来るかもしれませんよ」的な耳打ちをされてたらアウトだったんですが、幸いにもそういう事にはならずにすみました)

さてナンでWebサイトを作る仕事じゃありませんと前置きしたか、っつーと・・・

そりゃ勿論、僕はそもそもWebデザイナーじゃないからです。
Jimdoでホームページを作ったり、ブログをカスタマイズしたりなんていうアドバイスは、過去何件もしてはいます。
自分のWebサイト(http://kspc-biz.com)も、JoomlaなんつうCMS使って構築したりしてはいますが、それは「見よう見まねで何とかやってる」程度の話で、この道の専門家には到底およびません。
だから、実際のWebサイト制作は、地元で付き合いのある、そして信頼のできる会社さんへお願いしちゃいました。で、オーナーさんへも「この会社の方が立ち上げたJimdoのWebサイトのデザインや作りこみをしてくれますから、何かご要望があったらどうぞ連絡取り合って進めて下さい」と紹介しちゃいました。

それじゃ、出る幕なくなっちゃうじゃん!

そう、「ホームページを作り直したい」店主と「ご要望にお応えしてWeb制作する会社」が直接やり取りし始めたら、僕の出番はなくなっちゃいます。つまり、その時点で仕事終わりになって、出る幕なしの可能性も・・・^^;。

けど実際には、そうはならないんですよね。
ホームページを作り直したいオーナーさんは「ホームページが作れればイイ」んではなくて、その先の「商売繁盛」を期待している。

そりゃ勿論Web制作会社さんも、そういう意図は理解しているから、そこへ向けて提案やヒアリングをするだろうけど・・・もっと何かこう・・・Web制作屋としてではなく、「オーナーさんの立場・考えに寄り添う感じ」で意図や思いを理解して、実現へ向けて一緒に進むという感じが、オーナーさんには必要なんですよね。

「お任せしますから上手にやってくださいよ」をWeb制作サイドに伝える

今回のお客様にかぎらず、大抵の僕のお客様は「お任せしますから、上手にやってください」とか「そこから先は私もよく分からないから、そこんとこも含めてよろしく」という感じのお話をされます。

一方Web制作業者さんは「ロゴはどうします?」「お店の沿革は?」「アピールポイントは?」という感じで一つ一つ情報をクリアに聞き出そうとします。(→あ、これは僕に対して、ね)

つまり、この両者の橋渡し、通訳が必要だということなんですよね。

それは「インタビュー」のスキルと「マネジメント」のスキルでは?

いや、そう言われりゃそうなんですけど・・・^^;
そういう風になんか「能力やスキルの棚卸し」的な感じで整理しちゃえば、その通りなんスけどね。
けど、日々のお店の切り盛りで忙しいオーナーさんに「アポイント取って」「約束の時間に行って」「用件済ませて」「帰ってきて資料作ったり段取りしたり」・・・そういうビジネス的なのって向かないんですよね。

オーナーさんにしてみれば忙しいのに電話一本取るのだっていちいち面倒。用件って言ったって「お任せしますからって言ってんのに」という気持ちにさせては、うまくいくものも上手く行かなくなる。
だから、今回は「アポイントなしで、いきなり店に行って、雑談交じりに色んな話を聞き出す」というのを何度もやって、僕に色んな話をしてもらえるように関係を作っていきました。

多分コレって、お客さんが自分の事務所(=自宅)から近いところにいるから出来ることなんですよね。車で5分。ナンならちゃりんこで行っても10分そこそこで着いちゃう。
だからノーアポでいきなり行くこともできるし、空振りに終わってもあんまり痛くない(^^)

とまあ、そういう感じで泥臭いコミュニケーションの取り方を繰り返しながら7月から約3ヶ月かけて関係を作っていって、ようやく先週「じゃあコレで行きましょう」って、見積りもOKもらって一歩進んだ、つー感じです。

で、幾らくらい儲かるのヨ?

分かりません(^^;)。
今回は、懇意にしてもらっているWeb制作会社さんに「Jimdoで作るんで、そのデザインやトップページのレイアウト、あと画像類の制作を」と一括でお願いしたんですけど、その時に「お客様からの要求確認して、見積もり出してもらって、OKならその金額で」という風に進めるわけに行かなかったんです。
それで、オーナーさんに「幾らくらいまでだったら出せそうです?」と何パターンか目安の金額を提示して、その中から「う~~ん、出せてもココまでかなあ?」という金額を決めてもらって、「じゃあ、その金額で収まる範囲でやります」と約束しちゃったんです^^;。
なので、Web制作会社さんに支払う分が増えちゃえば、僕の取り分は少なくなるし、足が出れば僕が出さなきゃいけないので赤字になります・・・って、本音を言えば赤字にはならない範囲で収まると踏んだからやってるんですけどね^^;。

なので、分からないです、どのくらいの収益になるか^^;。
まあただ、一応の目安として言っておくと、

「Jimdoの年間利用料が1万2千円くらい」
「Jimdoのテンプレートを、Jimdoサイトからプロに依頼すると基本料金が5万円という話」

なので、この合計つまり6万円か7万円くらいの金額にいくらかプラスアルファした程度が限度ですよね、今回の場合。
だから、どう逆立ちしても、この案件で僕がウン十万円も儲かるってことはあり得ないワケで・・・と、そんな感じです。

つーわけで、勿論この仕事だけじゃあないですが、僕は日々こういうような泥臭い感じの仕事をしています。
今回は長~~い文章のブログになっちゃいましたが、今後もまた、いろんな形で仕事のことやITCの事を書いていこうと思います。



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