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2024年2月27日火曜日

2024年2月27日の富士山

実家の沼津からです。
愛鷹山越しに見ても、多分裾野まで真っ白!なのが分かる(^_^;)

2020年5月2日土曜日

今朝の狩野川

今朝は富士山見えないので河原まで降りてのんびり散歩
河原から眺める街の風景もナンか良いです。

2019年9月1日日曜日

本当の小規模事業者とはどんな感じか

なんと気がついたら1年ぶりの投稿。(プライベートなブログの方へはほぼ毎日アホウな事を書いておりますが^^;)

「小規模事業者の支援」という事をうたって支援をする方が最近増えてきた・・・あ、いやもしかして「増えた」のではなく「今までちゃんとそこここで活動されてきていたのが、目立つようになってきた」のかもしれませんが・・・ように思います。

ガッツリ、本当に現場へ行ってとことん支援をしている方とお話すると、色々「うんうん」という事が多いのですが、同じように小規模支援をされているという方と情報交換・ディスカッションをしていて、ものすごく大きな違和感を感じることがあります。
今回は、その事を少しだけ書いてみようと思います。

【軽減税率対策・キャッシュレス決済の支援現場から】
小規模事業者の支援をしていて最近のトレンドと言えば、やはり「軽減税率対策」と「キャッシュレス決済導入」でしょう。(POSレジ導入も含めて、ね)
そういう支援現場の話をしていると、僕の立場から見ると「違和感」に見えるこんな事があります。

キャッシュレス決済の相談を受けて、どの決済事業者を選んだら良いか、導入したらどのように活用すればよいかを質問される。その質問内容について、専門家の立場からいろんな情報をわかりやすく説明し、決済事業者をどこにするか、導入したらどうすればよいのかを事業者へ理解していただき、できれば相談の間に決済事業者を決めてもらって今後の見通しを立てる。

・・・これが僕にはどうにも違和感なのです。何が違和感なのかって?

その後の「決済事業者への登録手続き」の支援・・・というか手続きをする作業は手伝わないの?導入後に起こるトラブルや疑問の解決など、様々生じる事への対応はしないの?
こういう相談をしてくる事業者さんていうのは、大抵の場合「Webで申し込み」と言われてもどうすればよいか途方に暮れるような方が大半です。
また、導入できたとしても、「年配のパートさんが覚えられないから大変」とか「ネット環境が悪くて切断することがあってトラブル頻発」とか、あるいは「導入してみたは良いんだけど実際やってみたら他の決済事業者へも登録しておく必要が出てきた」なんて感じで、やればやるほどどんどん問題が連発してきます。

一部の専門家の方あるいは小規模支援を語る方たちの中には

「そういう、リテラシーやスキルの低い事業者さんを最後まで支援するのは支援対象としてはマイノリティな方に属しているんであって、そんな支援はナンセンスだ。そもそもその程度のことは自力で解決します、っていうくらいやる気と覚悟がある事業者を支援すればよいのであって、そうでない事業者まで対応などしていられない」

と豪語する方もいます。

けど、、ね、、、

僕はこの「小規模事業者だけ」を専門に18年間、こういう支援を続けてきていて、この2年間くらいの間はキャッシュレス決済の導入支援を、数えてみたら地元を中心に46件くらい支援していますが、この46件の事業者様は、ほぼ例外なくすべて上記のような「出来ない」「分からない」「どうすれば良い?」という質問・相談が連発しました。
言い換えれば、46件(キャッシュレス決済以外の支援案件も含めれば、多分70~80くらい)の案件殆どで、「本来事業者さま本人が自分でやれば良い手続き」というのを、その場で一緒になって手伝ったり、手続きするのを補助したり、そういう事をしているんです。

僕が2年間で出会っている小規模事業者さんたちが、全て「マイノリティ」つまり「少数派」に属すると言うのなら、そう指摘していただきたい。
僕が700日も800日も這いずり回って出会ってきた事業者さん以外の事業者さんは、ほぼ全て「そんな支援受けなくても自力で解決できるからヒントだけ貰えればOK」という、能力も資質も支援の必要がないくらい高い方たちだと言うのなら、指摘していただきたい。

けど、やっぱり僕は自分の経験を信じたい。

経営力やIT活用力の向上を支援し、商売繁盛の下支えをするべき小規模事業者の本当の姿は、
  • 「ネットで手続を」と言われても何をどうしていいか分からないから、一緒に画面を見ながら手伝ってほしい
  • あとはサポートセンターへ電話すれば教えてもらえるからと言われても、そのサポートセンターへ電話して「もしもし」の後に何て言えば良いかわからないから、一度サポートセンターへ電話するところをお手本見せてほしい
  • そもそも何がどうなってるのか不安で仕方ないから、とにかく一緒に色々考えたり手を動かして欲しい
っていう方が大半なんだと思います。
だから、本当に小規模事業者支援をしようとするのなら、
  • キャッシュレス決済支援しようとしたらネット環境の仕様や契約情報が分からなくて、それを調査するところから全部手伝う・・・とか
  • そもそもスマホ・タブレットを使ったこと無いから、スマホの使い方指導からはじめてキャッシュレス決済手続きまでをレクチャーする・・・とか
  • 嫌がる(分からないとダダをこねる)高齢のパートさんたちにも分かってもらえるような説明・説得をしてお店全体で取り組んでもらえるようにモチベーションを高める手伝いをする・・・とか
そういう「本来の支援業務」とは関係ないように見えるような、ドロ臭い面倒くさいことをひとつひとつクリアして、亀どころか牛歩の進みのような歩みを一緒に進んでいくためのありとあらゆる能力・資質が必要になってくると思うんです。

支援機関さんと一緒に訪問して、1時間か2時間のヒアリングと指導で「小規模事業者支援をしてきた」なんて言う話は、もうホントに違和感ばっかりで^^;
その場で、こっちからは名刺を渡し、相手の事業主さんからは名刺もってなくても電話番号とかLINEとかとにかく聞き出して、連絡が取れるようにして、訪問後に湧いて出てきたアレコレを相談できるようにして、2時間の訪問で話した内容を実際にお店でやろうとして本当に出来るようになるまで電話を受け、メールで返事をし、LINEでメッセージや写真を送ったりして・・・

多分世の中の「小規模事業者」と言われる事業主さんの大多数(圧倒的多数)が、そういう「手取り足取り、なんなら一緒にやりましょうか」っていう支援を必要としているんだと思います。

そんな中で「訪問して、助言して、あとはご自分で頑張ってくださいね」的な支援をするというのは、僕にとってはものすごい違和感なのです。

あ、ちなみに念の為にもう一つ僕の経験をお伝えしておきますが

「ご自分たちではWebの手続きひとつ出来ない」というような手取り足取りの支援が必要な事業主様たちだからといって、「向上心がない」とか「熱意・やる気がない」とか、そんなことは全くないのです。むしろそれは真逆。
ご自分の商売そのものについては、むしろ中途半端な大手の社長さんなんかより、よっぽど熱く一生懸命取り組まれています。その熱意は、ホンとに現場へ行って見聞きしてみると、毎回舌を巻くほど。

彼らが苦手なのは「これまで自分の商売を一生懸命やっていればなんとかなってきた」のが「ネット」「IT」「SNS」「キャッシュレス」なんていう、今までやったことのないものもプラスアルファで取り組んで頑張らなきゃならない、その部分について未経験で苦手意識があるだけの話。
この「未経験」と「苦手意識」を一緒にやることで軽減してあげれば、徐々に徐々に、こういう分野へも一生懸命取り組むようになっていただけるんです。

実際、「Yahooってなに?」「ホームページ?むりむり」なんて言っていた方を一生懸命支援して「自分でホームページ作って、それを集客に結びつけて、見事に経営回復して、一時は自分の代で閉めようかと思ってた店を事業承継させた」なんていう事業主さんも、実際いるんですから。

あ~~~、いやいや久しぶりに書いたらまあまあ長いこと長いこと。

けど、ホントのホントの、本当に現場へ行って小規模事業者支援を「専門家」として続けるには、こういうことの繰り返しが必要なんだということを、少しでも自分の経験からお伝えできればと思って、長々と書いた次第です^^;

2018年9月15日土曜日

クラウドレジ・クラウド決済(キャッシュレス決済)

今日は午前中からAirレジの導入設定支援。

機器やアプリの導入は全くのゼロからだけど、お店そのものはもうナン年もやっている。
こういうケースが、実際には僕らITCには一番大変なハードル^^;。
どうしてか?というと・・・


  1. iPadやクラウドレジの初期設定は、こちらでどんどん進められるので(支援する僕らにとってみれば)超カンタン。
  2. ところがレジの運用設定になった途端に「商品マスタ」という概念がない「カテゴリー」という概念がない「支払い方法」を一つずつ説明しないと分からない・・・と、ここで色々つまづくんです^^;。
つまづく理由は、有り体に言えば「そのお店でのコレまでの管理が曖昧だったから」ということに尽きるんだけど、それは事業主様の怠慢とか努力不足ということではまったくない。これまでこういう管理をしてこなかった方が、これからやろうというのだから、それは当たり前、


ここをきちんと越えられないと「導入したのにちっとも便利じゃない」「手間がかかるだけで何も商売に役に立ってない」なんていう話になっちゃうから、ここのところを丁寧に丁寧に、根気よく寄り添って支援するのが、僕らITCの本領発揮の部分だったりもします^^v

つーことで、休憩明けたら、イチから商品マスターについての基礎知識をレクチャーして、「分類」とか「売上管理」についても初歩の初歩を理解していただいて、じっくり進めることになりそうです。

クラウドレジやクラウド決済の導入、実際に入れるときには「導入設定するだけ」ではなく「そもそもそのお店の商売のあり方」まで整理する必要がある。
そこをやって、初めて「支援」なのであって「レジの初期設定だけ」やって「あとは使い方自分で覚えてくださいね」だったら、ホント、僕らのようなITと経営の両方をバランス取って支援する専門家なんて必要ないですから、ね^^;。

さ、もう一口コーヒー飲んだら、始めようか!?

2018年5月29日火曜日

例えばこんなIT活用支援~家族経営の工場で在庫管理したいと言われて~

先端技術の導入支援やシステムの開発・導入ばかりがITコーディネータの仕事じゃない。
いやむしろITコーディネータの仕事はもっと「泥臭いIT活用の現場を支援すること」のはずだ。と、そう思って綴ってきた事例紹介にまた一つ実際の事例を掲載しておこうと思います。

在庫管理したい、という製造業の経営者様

今回、ある金融機関様のご相談をきっかけにお伺いした企業は、製造業のお客様でした。「社内の在庫管理をIT化したい、と経営者さんがお考えになっていて、そのご相談や実現に向けた支援をお願いしたいのですが、そういうご相談をお願いしても良いでしょうか?」とのことで私のところへご依頼いただいたのが最初のきっかけです。

ところで、私(Kissy)のITコーディネータとしての得意分野はというと、どちらかというと小売業やサービス業。製造業は今まであまり多くの事例を手掛けてきていません。なので本来、いきなり「在庫管理」と相談されても、即答で「はい、大丈夫ですよ」とお答えできるわけではありませんでしたが・・・実際には即答で「もちろん!大丈夫ですよ!」とお答えしました

そもそも、ここにも私のITCとしての理念というか基本方針が深く関わっています。きちんと書くと非常に長くなるのですが、分かりやすく簡潔に書くと
ご相談いただいた案件は絶対に断らない。相談されて「ムリです」と言ってしまえばその瞬間にせっかくのご縁が全て無になる。
と、そういうこと^^。

で、さっそくその企業様の概要をお伺いし実際に訪問することにしました。

家族経営の工場ははたしてITC業務の対象範囲か?

お客様企業は、「社長とその奥様(お嫁さん)、先代の奥様(社長のお母さん)、社長のお姉様の4人で切り盛りしている工場で、実際の工場の作業員を含めても全部で10人くらいの正真正銘の家族経営の製造業」でした。

さて、支援業務の中身はともかくとして、こういう規模の企業はITコーディネータがIT経営を支援すべき対象企業となるのでしょうか?

・・・ITコーディネータ協会のお偉い方たちがどうおっしゃるかは分からないのですが^^;・・・私自身はこれこそ、つまり「小規模企業こそ、まさにITコーディネータがその知見と能力を発揮し最も支援すべき企業」の一つだと考えています。

ITコーディネータは「ITと経営の橋渡しをするIT経営の専門家」です。ITにも専門部署があり経営についても専門スタッフがいるような「中小企業と言っても実際には地元では大企業の分類に入る」ような会社より、むしろ「ITの活用もままならない、経営もどちらかというとナンとかやりくりしているという状態」というような小さな会社にこそ、ITコーディネータが必要とされているんだ、と創業当時から強い確信を持ってITC業務に携わらせて頂いています。

支援すべき在庫管理ってなんだろう?

で、この会社の在庫管理のIT化って実際どうなのよ?という話。
机上の理論や個別具体的な固有名詞のない事例などでは、在庫管理というと「入庫・出庫」の管理だとか「発注・購買の管理」などを含んだ一連のシステムのことだろうと想像されることと思います・・・IT畑だけを専門にしているとそういう発想になりますね^^;。

実際にどういう話だったか・・・さすがに全部赤裸々にお話できませんが(汗)・・・分かりやすく言うとやりたいことは「全社の業務管理を一元化したい」「伝票の処理とかを効率よく行いたい」「支払いサイクルを最適化したい」「ついでにIT化したい」というお話でした。

「・・・ついでにIT化したい?」・・・なんのことか?というと・・・この企業様、事務所にはパソコンが3台。全て簡易的ではありますがLANでつながっててデータも共有できている。・・・けれども、在庫の管理も含めた全ての生産管理プロセスで、ITを全く使っていなかったんですよね^^;。

え?今どきそんなことがあり得るのか?・・・そう心の中で反論したくなった方・・・現実はそういうもんだという認識をちゃんと持っておいたほうがよいですよ(笑)。
ナンでパソコンが3台もあるのに、「全く使われていない状態」なの・・・?

そこが、今回ご訪問してお話を伺って明らかになった、多分今後の支援の勘所になるポイントでした。

さて、出し惜しみするわけではありませんが、今回の事例紹介はココまで(というか、まだこの記事を書いている時点で、初回の訪問と今後の支援方針が決まっただけの段階なので、ホントの支援の状況をご紹介できる状態にないんです^^;)。
多分、3ヶ月~半年くらいの期間で支援を実施することになると思いますので、またいずれこのお話はその後の経過をご紹介させていただこうと思います。

2018年3月10日土曜日

GPTだった(°ー°〃)

起動しなくなったパソコンを修理に出す前にデータのバックアップを、と相談されて久し振りにサルベージ。

、、、GPTだった、、、(T_T)
面倒くさい方の作業に突入だ

2018年2月27日火曜日

独立して16年、ITCになって14年、最近思うこと

一度だけ、ものすごく真面目にITコーディネータというお仕事について自分の考えを書いておこうと思います。

書いて伝えておこうと思っているのは、「ITコーディネータというお仕事」についてです。
経済産業省認定資格の「ITコーディネータ」という資格の有効性とかメリットについて、ではありません。

私がITコーディネータという資格をぜひ取得しようと思い立ったきっかけは、2004年にITCという資格の主旨や理念を知ったときです。
「経営者の立場・視点に立って、経営に貢献するためのIT利活用やIT導入を支援する、(経営者の意に反した特定メーカーや特定利益団体からの影響を自ら排除できるという意味で)中立公平な立ち位置の、経営とITの両方に精通した専門家がITコーディネータです」という説明を受けたのがきっかけでした。

メーカーやベンダー、ソフトウェア会社などの看板を背負ったりせず中立に、本当に「小さな会社・小さなお店・ひとり経営者さん」の役に立つIT活用とは何か?を提案し経営に貢献する・・・そのための専門知識やノウハウ、手法を徹底的に学ぶことが出来て、しかも今後それなりに国や公的機関から専門家として評価され得る・・・その主旨・理念に大いに感銘を受けて、当時まだ独立したばかりで月収15万円とかそのくらいしかない時に、全部で80万円近く費やして「ITコーディネータ補」を取得しました。

けれども、今も昔も「資格」というのは「取ったら仕事になる」というものでは全くありません。
資格が仕事を運んできてくれるなんていうことは、絶対にあり得ないんだということを、資格を取得したあと半年ほどで痛いほど実感しました。

あれから14年。

一昨年のITCカンファレンスでの登壇時にも申し上げたように、私のITCとしての成果は、最初の10年間というものほとんど「ゼロ」でした。
毎年資格更新の際に報告する「ITCとしての今年1年間の実績・収入はどのくらいですか?」というアンケートにも、10年間ずっと明確に「ゼロ」回答をし続けていたくらいですから(笑)

その10年間、私がどうやって仕事を獲得し、どのように稼いできたのかと言うと・・・そこはひと言では語れない様々なことがあるのですが・・・あえて言うなら「お客様の役に立つためのことを必死で探して必死で提案して必死になって汗かいた」です。
コーディネータなどとはとても言えないような「パソコンの初期設定作業」みたいな仕事から、ITとも経営とも程遠いような「御用聞き」のような仕事まで、実に様々。

それじゃITCなんて資格、毎年更新費用払って研修受けて保持してるなんて、意味ないじゃん。どうして資格放棄しなかったの?・・・そう思われる方もいるかもしれません。
けれどね、僕は一番最初に先輩ITCから聞いた「ITCの資格主旨と理念(一番最初に書いたやつ、ね^^)」が自分の心に響いて突き刺さっていて、それを放棄したくないと思っているんです。

ITCになったばかりの頃、猫も杓子も色んな専門家が「SWOT」なんて言っていたけれど、実際にフタをあけてみたら僕の周囲の専門家という人たちの中に「SWOT分析」を実際にやったことのある人がひとりもいなかった。
「情報発信」「SNS」なんて言葉が流行りだしたときにも、僕の周囲のIT専門家・経営支援専門家たちは、TwitterやFacebookはおろか、ブログさえままならないという方ばかりだった。
「KPI経営」・・・なんてのが最近はどこかの専門家さんたちで流行っているみたいだけれど「KPI・CSF・KGI」・・・これを経営者と一緒に何週間も何ヶ月もかけて策定する作業をしている人というのは、少なくとも僕の周囲ではお目にかかったことがない。
税理士・会計事務所の指定ソフトから脱却し、業務に本当にフィットする会計システムを採用している経営コンサルタントという方にも、まだ残念ながお目にかかったことがない。

経営とITの両方に「精通した」専門家だというのなら、本当にやってみて、検証して、それを顧客企業に有用かどうかの判断材料にすべきだ。

経営者の視点・立場に立つというのはそういうことであり、またそうやって顧客企業・経営者の事業・業績に対してこそ誠実であるべきだと思うんです。
だから、本当に経営に貢献するためには「ITに強い専門家」じゃなくて「ITを使いこなし客観的に評価できる経営支援の実務家」であるべきだ。

それはきっと、私の仕事がどんなカタチに遷移していったとしても変わることのない初心と言うか根本理念のようなものです。
そこがITCの理念と合致したから、ITCという資格を取って活かそうと思ったというわけです。

ここ数年の間に、全国のITC資格者の方たちと知り合うようになり、とりわけ各地域で本当に地を這うような地道な努力で成果を上げられているITCの方とは色々な意見交換をさせていただきました。
学ばせていただいたり、直接教えていただいたり、あるいは逆に何気ない私の言動がちょっとしたお役に立ったり・・・色々な形で本当に活躍している方たちのお仕事ぶりを体感させていただきましたが、本当に活躍している、お仕事としてきちんとITC資格を活かしている方たちには、ある共通項があることに気づきました。

それは「顧客企業・支援先の企業・経営者に、真正面から全力で向き合っていて、実際に現場で仕事をしている」という共通点。
規模の大小・個別専門分野の違いはあれど、どなたも皆さん「本当にその会社へうかがい、現場で一緒になって考え、経営者と一緒に走る」という地道な作業の繰り返しから成果を得ている。

そして、そこには「資格ありき」ではなく「まず仕事に対する熱意と誠実な取り組みありき」で向き合うという考え方も共通していました。
この4年ほどの間に、何人の方から、何度同じようなフレーズの言葉を聞いたことか

「本当にITCとして仕事をしようという意気のある者なら、協会頼り、資格頼りのスタンスで臨んだりしない。仕事を獲得するためなら大抵のことは何でも自分でやりますという意識と資質があってこそITCだ」

国家資格と違って、専有的に業務を獲得できる分野や業務内容がありません。
だから資格取っただけで何かの仕事が出来るというようなものではなくて、取ってからどう活かすのか?で成果が大きくことなる、いわゆる民間資格がITCです。
けれども、だからこそ、「黙ってても仕事が降ってくる」なんていうことは1億万パーセントあり得ない状況の中で「経営者に真正面から向き合う」という理念の民間資格だからこそ、高いモチベーションとスキル獲得に努力を惜しまないという資質の方が活躍できる可能性を秘めているのだと思います。

「儲かる資格」としてITCを保持しているんじゃなく、「やりがいのある仕事に取り組める仕事」としてITCでいるんだということを、この半年ほどの間に、一層強くしているのが今の私の実感です。

・・・実は、「個別のITC資格者が個別に経営者に向き合うのが本筋なのであって、資格団体として名声を得たいとかどこの団体と提携したとか、そういう話は後回しでイイわ」と頑なに「個」の活躍・仕事ぶりにこだわっているような特異な人間は僕ひとりだろうと思っていたのですが、色々な方と知り合うようになり、決してそういうものでもないという感触を持つようになりました。

それで、このブログを書こうと思ったんです。

ひとりでもふたりでも良い。
「資格の知名度を上げてもらってもっと仕事がもらえるよう、ITコーディネータ協会に頑張って欲しい」なんてとんちんかんなことを言わずに「ITCの評価はITコーディネータの自分自身の仕事ぶりでどんどん持ち上げていこうじゃんか」と、正しいモチベーションの持ち方に向かっていただければ、と思ってこんな考えをツラツラと書かせてもらったというワケです。

・・・まあ、僕自身の現在の仕事が「周囲から評価をいただくほど質の高いものだ」と自信を持って言えるほど、僕自身は偉くもスゴくもないのですが・・・^^;